リサイクルマークの見方

プラスチック製品の正しい処分方法|リサイクルマークの見方

お役立ちコラム

プラスチックごみの分別は、以前よりも複雑になっています。これまで「燃えるごみ」として出していたプラスチック製品でも、自治体によっては「プラスチック資源」として回収されるケースが増えているためです。

一方で、同じように見えるプラスチックでも、プラマーク付き容器包装、PETボトル、製品プラスチック、粗大ごみ、可燃ごみなど、出し方が分かれることがあります。

この記事では、プラスチック製品の正しい処分方法、プラマークやPETマークの見方、汚れや異物がある場合の注意点、リサイクル工程まで分かりやすく解説します。

重要な前提として、プラスチックごみの分別ルールは自治体ごとに異なります。最終判断は、必ずお住まいの自治体の公式案内を確認してください。

目次

プラスチックごみを出す前に確認したい基本ルール

家庭から出るプラスチックごみは、まず自治体の分別ルールを確認することが大切です。同じプラスチックでも、住んでいる地域によって「資源ごみ」「燃えるごみ」「粗大ごみ」「小型家電」など、扱いが変わることがあります。

自治体ごとに分別ルールは異なる

いらなくなったプラスチック製容器包装は、多くの自治体で資源として分別・回収されています。また、従来は燃えるごみ等だったプラスチック製品も、自治体によっては資源回収の対象になる場合があります。

ただし、プラスチック製品の回収開始時期や対象は自治体ごとに違います。隣の市区町村で資源ごみとして出せるものでも、自分の地域では燃えるごみや粗大ごみになることがあります。

分別の目的はごみを減らし資源化すること

プラスチックを分別する目的は、できるかぎり資源化してごみを減らすことです。分別して回収されたプラスチックは、新たな製品への再生につながります。

プラスチックは燃やすとCO2が発生しやすいため、可能な範囲で資源化が推奨されます。自治体によっては、プラスチック資源の回収対象を広げ、ごみの減量とリサイクルを進めています。

ルール変更や一括回収にも注意する

分別ルールが変わる自治体では、案内の更新を必ず確認しましょう。一括回収を行う自治体では、容器包装と製品プラスチックを一緒に出せる場合があります。

一方で、まだ製品プラスチックの一括回収を始めていない自治体もあります。迷ったら、自治体の公式案内を優先することが基本です。

プラマークの見方

プラスチックごみを分別するときに、よく確認するのが「プラマーク」です。しかし、プラマークは「リサイクルできるかどうか」を直接示すマークではありません。

プラマークとは何か

プラマークは、飲料・酒類・特定調味料用PETボトルを除く、プラスチック製容器包装に付く識別表示です。

食品、衣類、日用品などの商品を入れた容器や袋に表示されます。主に、プラスチック製容器包装に付けられる表示と考えると分かりやすいです。

プラマークの目的

プラマークの目的は、消費者が分別排出しやすくすることです。また、市区町村の分別収集を促進するための識別表示でもあります。

つまり、プラマークは「これはプラスチック製容器包装です」と知らせるための表示です。ただし、プラマークがあるからといって、必ずどの自治体でも同じ出し方になるわけではありません。

材質記号よりプラマークの有無を見る

プラスチック製品や包装には、PP、PEなどの材質表示が付いていることがあります。しかし、材質表示の記号は、分別時の主判断材料ではありません。

分別では、材質記号よりプラマークの有無を見るのが基本です。材質表示は理解の助けにはなりますが、最終判断は自治体ルールに従いましょう。

PETボトルの識別表示とプラマークの違い

PETボトルには、プラマークとは別の識別表示があります。PETマークとプラマークを混同すると、ボトル本体、キャップ、ラベルの出し方を間違える原因になります。

PETマークとは

三角のPETマーク、いわゆる「01」の表示は、PET素材の飲料や酒類、特定調味料のボトルに付く識別表示です。

PETボトルの識別表示は、PETボトル回収のために使われます。ボトル本体はPETボトルとして回収されるのが一般的です。

キャップ・ラベル・ボトル本体は別扱いになることがある

PETボトルは、キャップやラベルとは別に扱われることがあります。ボトル本体はPETボトルとして回収され、キャップとラベルは「プラ」マーク対象として扱われることがあります。

商品によっては、PETとプラの2つの識別表示が付くことがあります。この場合、PETマークはプラマークとは別の表示として見ます。

PETボトルの番号表示について

PETボトルの番号入りプラマークは現在は使われていません。PETボトルの1番のみが該当する扱いとされます。

PETボトルの分別は、自治体の資源ごみルールに従いましょう。

プラスチック製容器包装の扱い

プラマーク付き容器包装は、資源ごみとして扱われることが多い品目です。ただし、汚れや素材の状態によっては、可燃ごみ扱いになる自治体もあります。

プラマーク付き容器包装の代表例

品目例 確認ポイント
お菓子の袋 プラマーク付き容器包装の例です。
卵パック プラマーク付き容器包装の例です。
チューブ類 プラマーク付き容器包装の例です。
食品を包んだ袋や容器 対象になりやすい品目です。
衣類を包んだ袋 対象になりやすい品目です。
日用品の包装 対象になりやすい品目です。

食品や衣類などの商品を包んだ袋や容器は、プラスチック製容器包装の対象になりやすいです。例示に載っていなくても、プラマーク付き容器包装は対象になる場合があります。

汚れやアルミ混合には注意する

プラマークが付いたものでも、汚れがひどい場合は可燃ごみ扱いになる自治体があります。食品汚れが残ったまま出すと、リサイクルの支障になることがあるため注意が必要です。

銀色部分やアルミが混じる容器包装は、資源化しにくくなる場合があります。プラマーク付きでも、裏が銀色の冷凍食品袋は燃やすごみ扱いの自治体があります。

容器包装リサイクル法に基づく分別が基本

プラスチック製容器包装の分別は、容器包装リサイクル法に基づく考え方が基本になります。ただし、具体的な出し方は自治体によって異なるため、地域の分別表や品目別一覧を確認しましょう。

プラスチック製品の扱い

最近は、プラスチック製品そのものを資源として回収する自治体もあります。製品プラスチックを回収する制度は、プラスチック資源循環促進法の流れで進んでいます。

製品プラスチックとは

製品プラスチックとは、容器包装ではなく、製品そのものがプラスチックでできているものを指します。

品目 扱いの考え方
歯ブラシ プラスチック製品の例です。
バケツ プラスチック製品の例です。
ちりとり プラスチック製品の例です。
ラップ プラスチック製品の例として案内される自治体があります。
ポリ袋 プラスチック製品の例です。
チャック付き保存袋 プラスチック製品の例です。
ハンガー プラスチック製品の例として扱われる自治体があります。
洗濯ばさみ プラスチック製品の例として扱われる自治体があります。

回収対象になる製品の考え方

自治体によっては、プラスチックのみでできている製品が対象になります。また、100%プラスチック素材の製品が対象になる自治体もあります。

一方で、大部分がプラスチック素材の製品も対象に含める自治体があります。対象範囲は地域によって大きく異なります。

以前は燃えるごみだったものが資源になる場合もある

プラスチック製品の一括回収は、自治体ごとに開始状況が異なります。以前は燃えるごみだった製品プラスチックを、資源に回す仕組みが広がりつつあります。

ただし、すべての自治体で同じ運用ではありません。必ず自治体の「プラスチック資源」「製品プラ」「資源ごみ」などの案内を確認しましょう。

プラスチック資源の正しい出し方

プラスチック資源は、出し方を間違えると回収されないことがあります。袋の種類、出す時間、二重袋の可否なども確認しておきましょう。

袋は透明または半透明が基本になる場合がある

プラスチック資源は、透明または半透明の袋で出す自治体があります。袋は中身が見えるようにすることが求められる場合があります。

また、袋を二重にしない自治体案内もあります。中身が確認しにくいと、収集や選別に支障が出るためです。

収集日・指定袋・マンションルールを確認する

収集日の朝8時までに出す自治体があります。ただし、収集時間や出せる場所は地域ごとに異なるため、自治体の案内を確認しましょう。

指定袋の使用が必要な自治体もあります。マンションでは、自治体ルールに加えて管理会社のルールが適用されることがあります。

クリーンセンターではなく資源ごみとして出す場合もある

プラスチック資源は、クリーンセンターへの持ち込みではなく、資源ごみとして出す場合があります。

分別後のプラスチックは、再生プラスチックの材料になります。回収後に材料リサイクルまたは化学工業原料化される場合があります。

ルール違反の出し方をすると、回収されないことがあるため注意しましょう。

汚れや異物があるプラスチックの注意点

プラスチックを資源として出す場合、汚れや異物の混入は大きな問題になります。リサイクルの品質に影響するため、出す前に簡単な確認が必要です。

食品汚れや土砂汚れはできる範囲で落とす

食品汚れは軽く水洗いして落としましょう。土砂汚れもできるだけ取り除くことが大切です。

汚れがひどくて取れないものは、燃やすごみに回す自治体があります。リサイクルの支障になる汚れは避けるのが基本です。

金属・ゴム・複合素材に注意する

金属を含むものは対象外になることがあります。また、ゴム手袋など、プラスチック以外の素材を含むものは対象外になることがあります。

プラスチックに見えても、複合素材の場合は資源として出せないことがあるため注意しましょう。

電池・発火物は絶対に混ぜない

充電池を使う製品は、別回収になることがあります。小型家電は、小型家電回収ボックス対象になる場合があります。

ライターなど発火の危険があるものは入れないようにしましょう。モバイルバッテリーを含む機器も、プラスチック資源には入れないことが大切です。

サイズと形状による分別の違い

プラスチック製品は、素材だけでなくサイズや形状によっても分別が変わります。特に、大きいもの、長いもの、厚みがあるものは注意が必要です。

50cmを基準にする自治体がある

一番長い辺が50cm未満のプラスチック製品を対象とする自治体があります。一方で、一番長い辺が50cm以上のものは粗大ごみになる自治体があります。

50cmを超えるものは、資源ごみではなく粗大ごみや別区分を疑いましょう。

広げると大きくなるものに注意する

広げると50cm以上になるビニールひもは、対象外になる自治体があります。シート類も、広げると50cm以上なら燃やすごみ扱いの自治体があります。

小さく折りたたんで袋に入るからといって、必ず資源になるわけではありません。

大型品・硬いもの・長尺品は対象外になりやすい

衣装ケースは粗大ごみの対象になる自治体があります。厚みがあって硬いものは、燃やすごみ扱いになる自治体があります。

まな板は、燃やすごみ扱いの例として示されることがあります。長尺品や大型品は、資源回収に入れないようにしましょう。

小さいからといって、必ず資源になるわけではありません。形状や複合素材で対象外になることがあります。

回収されたプラスチックはどうリサイクルされるのか

分別して出したプラスチックは、回収後にいくつかのルートで再利用されます。すべてが同じ方法でリサイクルされるわけではありません。

材料リサイクル

プラスチック容器包装は、材料リサイクルに回されることがあります。プラスチック製品も、自治体によっては材料リサイクル対象になります。

材料リサイクルでは、廃プラスチックが再生プラスチックの材料として利用されます。硬質系の廃プラスチックはマテリアルリサイクルされやすい傾向があります。

化学工業原料化

回収されたプラスチックは、化学工業原料として再利用される場合があります。廃プラスチックは、再生の方法によって複数のルートに分かれます。

固形燃料化・熱回収

軟質系の廃プラスチックは、固形燃料などに回ることがあります。また、固形燃料化される場合や、セメント工場などで熱エネルギーとして利用される場合もあります。

このように、サーマルリサイクルという考え方もあります。塩素を含まないものほど、再利用の幅が広がる場合があります。

材質表示の読み方

プラスチック製品や容器包装には、PE、PPなどの表示があることがあります。これらはプラスチックの樹脂記号です。

PE・PPの意味

表示 意味
PE ポリエチレンを指します。
PP ポリプロピレンを指します。

材質表示は、プラスチックの樹脂記号です。ただし、材質表示があるからといって、それだけで分別先が決まるわけではありません。

複合樹脂の表示

複合樹脂では、最大重量の原材料記号に下線を付けて表示することがあります。材質表示は義務ではありませんが、識別マークと併記が推奨されています。

複数の樹脂が使われる製品は珍しくありません。包装の部位ごとに材質が違うこともあります。

分別では自治体ルールが最優先

材質表示があっても、自治体分別ではプラマークの有無が優先されます。表示記号の意味は理解の助けになりますが、最終判断は自治体ルールです。

キャップ、ラベル、ボトル本体で扱いが異なることもあるため、マークと自治体案内の両方を確認しましょう。

実務で迷わないための分別チェックリスト

プラスチックごみを出すときは、次の順番で確認すると迷いにくくなります。

1. プラマーク付き容器包装か確認する

プラマーク付き容器包装は、まず資源ごみ候補として見ます。ただし、汚れがひどいものや、銀色・アルミ・複合素材が含まれるものは分別先を確認しましょう。

2. プラスチック製品は自治体の回収制度を確認する

プラスチック製品は、自治体が製品プラスチックを回収しているか確認します。自治体の「プラスチック資源」「資源ごみ」「プラごみ」は、名称が違っても中身は似ていることがあります。

ただし、対象品目やサイズ制限は自治体によって異なります。

3. PETボトルはPETマークとプラマークを分けて考える

PETボトルは、PETマークとプラマークを分けて理解します。ボトル本体、キャップ、ラベルで扱いが異なることがあるため、自治体の資源ごみルールに従いましょう。

4. 汚れ・金属・電池・発火物を外す

汚れ、金属混入、電池、発火物があるものは外します。モバイルバッテリー、充電池を使う製品、ライターなどは、プラスチック資源に混ぜないようにしましょう。

5. サイズと素材を確認する

50cmを超えるものは、粗大ごみや別区分を疑いましょう。プラスチック以外の素材が混ざると対象外になりやすいです。

形状、硬さ、厚み、複合素材の有無も確認しましょう。

6. 迷ったら品目別一覧を見る

迷った品目は、自治体サイトの品目別一覧を見るのが確実です。収集後のリサイクル先は、材料リサイクル、化学原料化、熱回収など複数ありますが、家庭で出す段階では自治体のルールに従うことが最も重要です。

品目別の判断早見表

品目・状態 確認ポイント 出し方の考え方
プラマーク付き袋・容器 汚れが少ないか 資源ごみ候補です。
お菓子の袋 プラマークの有無 プラマーク付き容器包装の例です。
卵パック プラマークの有無 プラマーク付き容器包装の例です。
チューブ類 中身や汚れ 汚れがひどい場合は自治体ルールを確認します。
PETボトル本体 PETマーク PETボトル回収の対象です。
PETボトルのキャップ・ラベル プラマーク プラスチック資源候補です。
歯ブラシ 製品プラ回収の有無 自治体により資源または可燃ごみになります。
バケツ サイズ・素材 製品プラまたは粗大ごみを確認します。
ハンガー 素材・金属混入 自治体により扱いが異なります。
洗濯ばさみ バネなど金属の有無 複合素材は対象外になりやすいです。
衣装ケース サイズ 粗大ごみ対象になりやすいです。
モバイルバッテリー 電池内蔵 プラスチック資源に入れません。
ライター 発火危険 別回収・危険ごみを確認します。
汚れがひどい容器 洗って落ちるか 落ちない場合は可燃ごみ扱いの自治体があります。
銀色・アルミ混合の袋 複合素材 分別先を確認します。

まとめ|プラスチックごみはマーク・素材・汚れ・サイズ・自治体ルールで判断する

プラスチック製品の処分では、まず自治体の分別ルールを確認することが最も重要です。プラマーク付き容器包装は資源ごみ候補になりますが、プラマークは「必ずリサイクルできる」という意味ではありません。

PETボトルはPETマーク、キャップやラベルはプラマークというように、部位ごとに扱いが異なることがあります。また、製品プラスチックは自治体によって回収状況が異なり、100%プラスチック素材の製品や大部分がプラスチック素材の製品を対象にする地域もあります。

汚れがひどいもの、金属やゴムなどの異物を含むもの、充電池やモバイルバッテリーを含むもの、ライターなど発火の危険があるものは、プラスチック資源に入れないようにしましょう。

さらに、50cm以上のものや大型品、長尺品、厚みがあって硬いものは、粗大ごみや燃やすごみなど別区分になる場合があります。

最終的には、次の流れで判断すると安心です。

  1. 自治体の公式ルールを確認する
  2. プラマーク・PETマークを確認する
  3. 容器包装か製品プラスチックかを見分ける
  4. 汚れや異物を取り除く
  5. サイズや形状を確認する
  6. 迷った品目は自治体サイトの品目別一覧を見る

プラスチックごみを正しく分別することで、ごみの減量と資源の有効活用につながります。無理に自己判断せず、地域のルールに合わせて、正しく安全に処分しましょう。